保険見直しとは

保険見直しとは、社会保障制度や自分の置かれている環境をしっかり理解した上で、もう一度自分が加入している保険について見つめなおして、

  • 保障(補償)が重複していないか
  • 逆に足りない保障(補償)はないか
  • 同じ保障(補償)でも、もっと保険料負担を軽減させることは出来ないのか
  • 同じ掛け金(保険料)でも、もっと保障(補償)を充実することは出来ないのか

など、少しでも賢い保険の持ち方を探求することです。

安易な見直しは危険! 不利益事項について知る!

最近アチコチで「保険見直しをしませんか?」という言葉を耳にします。それ自体はすごく良いことだと思いますし、消費者にとって本当にWINであれば問題ありませんが、ここで注意したいポイントは、「言われるがままに、なんとなく見直しをしないこと。」です。

保険見直しにはメリットばかりでなく、デメリットのある場合も多々あります。だからこそ、安易な保険見直しはお勧めしておりません。
例えば、単純に月の保険料が安くなるからといって保険を見直した場合、せっかく持っていた保障(補償)がなくなってしまう場合もありますし、満期まで続けた時に比べて、元金に対する戻り金の割合が減ってしまう場合もあります。
これを保険見直しにおける不利益事項と言います。

保険見直しをする際には、必ず不利益事項を把握しましょう。不利益事項を加味した上で、見直す方がメリットがあると判断できた場合だけ保険見直しを行いましょう。

例えば、注意したいのは下記のような見直し提案事例です。

事例1:長年加入しているA保険会社の担当者が「見直し」と称して、現在の保険に対する転換契約を勧めてきたケース

営業担当が「今、お客様がお入りの保険は、死亡保障1,000万円ついていますが、お子様が大事な時期なので、死亡保障を3,000万円にした方がいいですね。実はコレ、掛け金(保険料)を変えずに出来るんですよ。」と提案してきた。

注意点

現在の死亡保障1,000万円は、どのような契約期間になっているでしょうか。もし、これが終身契約だったとしたら、一生涯お亡くなりになったら1,000万円もらえる権利を持っているということです。
(詳しくは「保険期間は要チェック」のページをお読みください)

もし、今度勧めてきた3,000万円が定期保険だとしたら、(一定期間だけの契約)お客様の資産としてみることも出来たはずの1,000万円の終身契約が、一瞬にして掛け捨ての3,000万円の死亡保険に変更されてしまうということです。さらに、保険には予定利率というものがありますが、それも当時のものから現在の利率に見直しされてしまいます。このデメリット事項について、ちゃんと営業担当が説明してくれるかよく話を聞いてみましょう。

事例2:現在A社に加入していたが、保険見直しを推奨する会社がB社の方が安くなるからと勧めてきたケース

営業担当が「今、お客様がA社にお入りの入院保険で月5千円お支払いでしたら、同じ入院保障5千円のプランで、B社でお入りになれば、月4千円で加入できますよ。」と持ち掛けてきた。

注意点

本当に、全く同じ入院保障での比較でしょうか。もしかしたら、保障できる入院限度日数が違ったり、手術保障が下がったり、デメリット事項もあるのはないでしょうか。
確認の為、担当者には「本当に完全に全く同じ保障内容でしょうか?一つもデメリット事項はありませんか?」と、しつこく確認した方がいいです。「同じ入院保障5千円のプラン」という表現は、あまりにも曖昧です。何故なら、各保険会社によって、さらには同じ保険会社でも保険商品によって、一口に入院保障5千円のプランといっても、細かな中身が違う色んな入院保障5千円のプランがあるからです。

全ての説明を聞いて把握した上で全くデメリットがない、もしくはデメリットがあっても、それ以上にメリットを感じることが出来るのであれば、見直しをすればOKです。