「保険期間」は見落とされがち...

実際に保険をみる上で、どこに注目してみるべきなのか。
押さえるべきポイントは【掛け金(保険料)】【保障(補償)内容】【保険期間】の3つです。

掛け金(保険料)
パンフレットや設計書、保険証券などに書いてある通りです。
保障(補償)内容
パンフレットや設計書、保険証券などに書いてある通りです。
保険期間
パンフレットや設計書、保険証券などに書いてある通りです。
しかし、ちゃんと理解出来ていない方が多いです。

上記3つのポイントを踏まえて、我々プロは保険選びをしますが、普段、お客様の話を聞いていると、これまで【掛け金(保険料)】と【保障(補償)内容】だけで保険選びをしてきたという方がとても多いです。実は、この2つだけで保険を判断してしまうのは危険です。

例えば、次のようなA生命とB生命を比較検討しているとしてみましょう。

  A生命 B生命
掛け金(保険料) 月5,000円 月15,000円
保障内容 死亡1,000万円 死亡1,000万円
保険期間 10年間 終身

同じ死亡1,000万円の保障で、A生命だと月5,000円、B生命だと月15,000円と書いてある設計書を見て、これだけで「A生命のが安いな」と比較判断することはできません。
何故なら、【掛け金(保険料)】【保障(補償)内容】の2つも大切ですが、3つ目の【保険期間】も同じぐらい重要だからです。

保険期間」とは保険の契約期間、つまり保険会社の責任の存続期間のことです。この期間内に保険事故が発生した場合のみ保険会社は保険金を支払います。

A生命の契約条件

A生命の【保険期間】は10年間になっています。つまり、35歳男性が契約する場合には、35歳〜45歳の10年間のみ有効な契約ということになります。
もちろん契約後10年間は、上記の【掛け金(保険料)】、【保障内容】のとおり保険契約を継続いただくことが可能ですが、それ以降に関しては、【掛け金(保険料)】が上がるかもしれませんし、【保障内容】が下がるかもしれません。

B生命の契約条件

B生命の【保険期間】は終身になっています。つまり、35歳男性が契約する場合には、35歳〜終身、つまり一生涯有効な契約ということになります。

契約後は、上記の【掛け金(保険料)】、【保障内容】のとおり保険契約を継続いただくことが可能です。

上記のように【保険期間】まで考えると、A生命の契約条件とB生命の契約条件は全く異なるものなので、単純に比較することは出来ません。
【保険期間】、つまり契約の期間によって【掛け金(保険料)】や【保障(補償)内容】が全く同じであったとしても、その保険の価値は大きく異なります。